毎朝小林家の中庭を掃き始めて12年目になる。
こどもの頃は庭に特に興味もなく、ただぼんやりと遊んでいた。
今は、竹箒で「シャッシャッ」とリズムをつけて掃いていると季節のうつろいを感じられるようになった。
今日ふと、気がついたが「栗」がさっぱり落ちてこない・・・。
そういえば毎年、栗の季節になると長細くてふんわりしたモノが「これでもか」というほどワサワサ落ちてくるのに、今年はさっぱりだった・・。
調べてみたら、栗の木の寿命は50年くらいなんだそう。中庭にある大きな栗の木は多分それ以上のお年であろう・・・。
しかも肥料なんぞやったこともなかった。
小林家の家屋も127年目。
みんな限界というものがあり、永遠なんてないんだな・・。
真っ先に限界が来るのは・・・まるた??