小林家家屋のご案内では、おなじみになった「べく杯」
お猪口に、穴があいていたり斜めになっているので「注がれたお酒を全部飲み干さなければ下に置けない」という、なんとも洒落たお遊びに使う。
毎回、まるたも実演して見せて「こわい杯ですね~~~」なんて、笑っていた。
先日まるたが、ある温泉宿に行っての夕食時。
日本酒をオーダーしたので、お猪口がたくさん入ったカゴを差し出す仲居さん。「どれでも好きなモノをお選びください」と言ったので迷っていると、「べく杯」が目に入った。
「あ**べく杯**」と思って手を伸ばしかけてやめた。
これから美味しいお料理を堪能するのに、片手にず~~~っと杯を持っているのは邪魔くさい。いちいち全部飲み干していたらお料理が最後までたどり着かない・・・。
ガイドの中で「べく杯」をご紹介する分には楽しいが、自分の身に降りかかると全く楽しくないことを勉強した。