まるた

世の中が大変なときに、

大小問わず、企業が大変なときに、

まるたが、ひとりでっぽつんと店番をしているときに

「安かったから＊＊＊」と笑顔で百合の花を差し出し、甘酒を買って行かれたお客様があった。

ほんの5分ほどの出来事だった。

花瓶にさした百合をつくづく眺めながら泣きそうになった。

この1本のお花が、どれだけ励みになるか。何がこんなにあったかい気持ちにさせるのか。

自分は他人の気持ちにどれだけ寄り添うことができるのか。

そもそも、こんなにさりげない形で表現できるのか。

凜とした百合の二つ目の蕾は、明日にでも開きそうだ・・・。