まるた

小林家玄関横のすぐそばには、二階建ての家屋をゆうに超える高さに成長した樹木がすっくと立っている。

成長したというより、成長してしまったといったほうが正しい気がする。

2代目が君臨していた時代は庭師さんが二人もいて、手入れしていたらしいがその後、日本酒が苦しい時代になって、庭にかけるお金などなかった。

結果、樹木はスクスクと成長してしまった。こんなに近い距離で根っこも相当広がっていることだろう・・・。

小林家家屋の基礎を持ち上げてしまわないだろうかと心配になる・・・。

昨日、こばしりEと玄関前で仕事をしていた。

こばしりE「これ、みてごらん。たくましいね・・。」

指の先を見ると・・・。

塀の屋根の上に枯れ葉がたまり、その上に樹木の種が落ちて芽を出し20センチほどに成長していた。

この大木の子どもかぁ・・・・。

なんか貧乏くさい気がして処理しようかとも思ったが、なんか健気で抜き取ることが出来なかった・・。

スクスクと成長してほしい気もするが、ホドホドに頼みたい。