小林家に来たことがある方なら、店内に唄が流れていることはご存知だろう。
それは「酒屋唄」。蔵人さんが酒をつくりながら唄う歌だ。
酒造りは過酷な作業。
歌でも唄っていないとやってられないのだ。
その歌を流しているCDデッキがこちらだった。
「だった」という過去形にしてしまったのは、
つい先日とうとうウンともスンとも言わなくなってしまったからだ。
今では2代目(2台目?)が引き継いでいる。
仕方がない。物はいつか壊れる。
けれど、これはスタッフにとっては感慨深いものだった。なにせ、5年間も働いてくれたのだ。小林家の歴史と同じだ。
しかもスタッフがご飯を食べているときや、休憩しているとき、大雪でお客様が誰もいないときも、このCDデッキだけは働き続けていた。よくお母さん(こばしりE)は、「よく働くねえ」と褒めたたえ、みんなも「ほんとほんと」と笑っていた。
CDデッキさん、5年間お疲れさまでした。本当にありがとう・・・。